2006年 12月 14日
察しろよ・・・ |
夜も更けてきて、物音ひとつしない漆黒の闇。
カリカリカリ・・・ (←猫1がご飯をむさぼる音)
ポリポリポリ・・・ (←猫2がご飯をむさぼる音)
今夜はみなさんがお待ちかねの「ペンキ屋○○ちゃん」の話ではない。
(↑えっ? いつからシリーズものに?)
ちょっと怖くもあり・・・ヒュ~ドロドロドロ (←お決まりの効果音)
ちょっと悲しくもあり・・・うぅぅぅ (←便秘ではない)
おまけに少しは笑える話だ。(←やっぱしな)
前置きが長くなったが・・・これより本編のはじまりはじまり。
去ること1月ほど前、美人で優しいマダムの父上がお亡くなりになりました。
なんと亡くなった場所は・・・とある田舎の無駄に広い風呂場だった。(←驚愕の新事実)
発見者はマダムの年老いた母上。
それから数日にわたる葬儀の間、その広い風呂場を使ったのはマダムの弟ただひとり。
弟は職業柄、怖いと言う神経がマヒしているバカチンと思われる。
毎晩、怖がる皆々衆を横目に意気揚々と風呂へ入る弟・・・。
ある晩、風呂場から弟がなかなか出てこない。
「なにやってんのよー!」と遠い部屋から怒鳴るマダム。(←この遠い部屋というのがミソ)
できれば風呂場で父上の御霊とお会いしたいと泣いて水面下に息を止めて
もぐっていたりしていたらしい。
「バカモーン、お前が死んで父上が喜ぶと思うのかー!」と
姉であるところのマダムにコテンパンに叱られたりしていた。
母上、兄上、マダム、親類縁者・・・誰ひとりとして風呂場には近づかなかった。
いや・・・正直に言う。
風呂場どころか、それに続く洗面所へも近づかなかった。
つまり、家の中でその区域はマダムによって「立ち入り禁止地域」に指定されたのだ。
それは怖いからだ・・・。
この怖さには理由があるのだが・・・あえて言うまい。(←かえって怖い?)
さて、マダム発案による親族協議の結果、風呂場は改装をすることにした。
ところがだ・・・。
改装はするが場所は変わらないわけよ。
誰が1番最初に風呂に入るか?
ここが問題だ・・・。
父上亡き後、このだだっ広い家には母上がひとりで住まう。
近くには兄夫婦と叔母が住んではいるが・・・この風呂を使うのは母上ひとり。
んー、ここでだ。
言ってしまったのよ・・・つい。
「じゃ、新しいお風呂が出来たら練習に帰ってくるから一緒に入ろうね」
あの~これは誓って本心じゃありませんから~社交辞令です、社交辞令!
だが・・・葬儀のどさくさで様々な事柄全て、うろ覚えの母上がだね、
このマダムの言葉だけはなぜかハッキリと覚えていたのだ。
しまつが悪いことに、怖がりの兄や兄嫁、弟までもが覚えていやがる!
なんで受け流せない?
なんでカラ元気のマダムに頼る?
マダムの元気は嘘だとなぜに気づかない・・・田舎者め!(←胸の内)
にーちゃん、オメーが一緒に入ってやれよ!(←心の声)
ところで葬儀から早1ヶ月。
母上は生涯で1番元気なばーちゃんに生まれ変わってしまった!
こんなにハツラツとした母上の声をマダムは聞いたことがないほどだ。
電話での話題は常に風呂。
業者に見てもらった・・・見積もりを作成してもらっている・・・そろそろ工事にかかる。
その間、マダムの小さな胸は押しつぶされそうに苦しい。
このままでは「いけにえ」に差し出されてしまう。
マダムは毎日恐怖で震えておりました。
そこで弟に相談する。(←下克上)
「ねぇ、一緒に帰ってさぁ~タダで見せてあげるから3人で入んない?」
「ねーちゃん、バカじゃねーのか? タダでも見たくない!」 (←あんたほどバカじゃない!)
「そんなイケズ言わないでよー、イイモン見せてあげっからさ!」
「ガッハハ♪ 遠慮する~~」 (←なんだってぇ!)
「遠慮すんなーー!」 (←下克上に逆上)
またある時は、夫にも誘いをかけてみた。
「ねー、一緒にお風呂に入ってくんない?」 (←どうだ、喜べ)
「できれば、ばーさんも一緒にどぉ?」 (←これが悪かったか?)
「・・・・」 (←夫、黙して語らず)
「困ってんのよねー」 (←正直)
「行って一緒に入ってあげればいいじゃん、俺は辞退する・・・」 (←この臆病モンがぁ!)
こんなわけで、あまり自信のない体を武器に弟を誘ってもダメ・・・
弟の女装計画なんかも面々と語り、強く希望したが軽くいなされる。
夫にいたっては当初から笑うばかりで話になりません!(←多分、面白がっている)
そして・・・とうとう今夜、風呂完成の報告がきた!
うまい話で母上の姉上が泊まりながら遊びに来てくれると言う。
「あら、それはよかったわね♪ ぜひ一緒に入っていただけば?」 (←マダムしてやったり♪)
だが・・・何を血迷ったか母上!
「いや、あーたが来るまで風呂には入らんでおくよ。ねーさんにもそう伝えるね♡ 」
はぁ~? はぁ~? なーに言ってるの、ばーさん!
「いいから、おばさんと一緒に入って練習しなよ!」 (←語気強し)
「いいの、いいの・・・ねーさんにも○○が来たらみんなで入ろうと言っとくよ♡ 」
はぁ~? はぁ~? はぁ~?
どうやら、すこぶる元気になったばーさんはだね・・・
1番風呂を娘と一緒に入ると固く決意しているらしい。
全然怖がってない、母上の姉上のヨーダのようなおばさんを説得して
マダムの帰省を待つと言うのだ。(←ヨーダになると怖いもの無し)
もしかして・・・マダムが1番風呂をご希望してると勘違いしてる?
なんたることだ!
元気ばーさんとヨーダの2人でマダムの帰りを待つなんて・・・トホホ。
少しは察しろよ! ワタシはホントは怖いんだって!
お風呂になんて入りたくないんだよ!
この話・・・夫と弟に伝えました。
両者、大爆笑です。。。
はい、親不孝な娘なので未だに怖いのです。
こんな形の親孝行なんてしたくありません。
別の形でなんでもします、許して~でも許されぬらしい。
こんなわけで、土曜日から海外出張へ行く夫が帰りましたら
ワタクシは「いけにえ」になりに帰省いたします。(←多分、来週の中旬)
うーん、誰か一緒にお風呂に入ってくんない?
5人は楽々入れるお風呂だよ~~ (T△T) アウアウ~
カリカリカリ・・・ (←猫1がご飯をむさぼる音)
ポリポリポリ・・・ (←猫2がご飯をむさぼる音)
今夜はみなさんがお待ちかねの「ペンキ屋○○ちゃん」の話ではない。
(↑えっ? いつからシリーズものに?)
ちょっと怖くもあり・・・ヒュ~ドロドロドロ (←お決まりの効果音)
ちょっと悲しくもあり・・・うぅぅぅ (←便秘ではない)
おまけに少しは笑える話だ。(←やっぱしな)
前置きが長くなったが・・・これより本編のはじまりはじまり。
去ること1月ほど前、美人で優しいマダムの父上がお亡くなりになりました。
なんと亡くなった場所は・・・とある田舎の無駄に広い風呂場だった。(←驚愕の新事実)
発見者はマダムの年老いた母上。
それから数日にわたる葬儀の間、その広い風呂場を使ったのはマダムの弟ただひとり。
弟は職業柄、怖いと言う神経がマヒしているバカチンと思われる。
毎晩、怖がる皆々衆を横目に意気揚々と風呂へ入る弟・・・。
ある晩、風呂場から弟がなかなか出てこない。
「なにやってんのよー!」と遠い部屋から怒鳴るマダム。(←この遠い部屋というのがミソ)
できれば風呂場で父上の御霊とお会いしたいと泣いて水面下に息を止めて
もぐっていたりしていたらしい。
「バカモーン、お前が死んで父上が喜ぶと思うのかー!」と
姉であるところのマダムにコテンパンに叱られたりしていた。
母上、兄上、マダム、親類縁者・・・誰ひとりとして風呂場には近づかなかった。
いや・・・正直に言う。
風呂場どころか、それに続く洗面所へも近づかなかった。
つまり、家の中でその区域はマダムによって「立ち入り禁止地域」に指定されたのだ。
それは怖いからだ・・・。
この怖さには理由があるのだが・・・あえて言うまい。(←かえって怖い?)
さて、マダム発案による親族協議の結果、風呂場は改装をすることにした。
ところがだ・・・。
改装はするが場所は変わらないわけよ。
誰が1番最初に風呂に入るか?
ここが問題だ・・・。
父上亡き後、このだだっ広い家には母上がひとりで住まう。
近くには兄夫婦と叔母が住んではいるが・・・この風呂を使うのは母上ひとり。
んー、ここでだ。
言ってしまったのよ・・・つい。
「じゃ、新しいお風呂が出来たら練習に帰ってくるから一緒に入ろうね」
あの~これは誓って本心じゃありませんから~社交辞令です、社交辞令!
だが・・・葬儀のどさくさで様々な事柄全て、うろ覚えの母上がだね、
このマダムの言葉だけはなぜかハッキリと覚えていたのだ。
しまつが悪いことに、怖がりの兄や兄嫁、弟までもが覚えていやがる!
なんで受け流せない?
なんでカラ元気のマダムに頼る?
マダムの元気は嘘だとなぜに気づかない・・・田舎者め!(←胸の内)
にーちゃん、オメーが一緒に入ってやれよ!(←心の声)
ところで葬儀から早1ヶ月。
母上は生涯で1番元気なばーちゃんに生まれ変わってしまった!
こんなにハツラツとした母上の声をマダムは聞いたことがないほどだ。
電話での話題は常に風呂。
業者に見てもらった・・・見積もりを作成してもらっている・・・そろそろ工事にかかる。
その間、マダムの小さな胸は押しつぶされそうに苦しい。
このままでは「いけにえ」に差し出されてしまう。
マダムは毎日恐怖で震えておりました。
そこで弟に相談する。(←下克上)
「ねぇ、一緒に帰ってさぁ~タダで見せてあげるから3人で入んない?」
「ねーちゃん、バカじゃねーのか? タダでも見たくない!」 (←あんたほどバカじゃない!)
「そんなイケズ言わないでよー、イイモン見せてあげっからさ!」
「ガッハハ♪ 遠慮する~~」 (←なんだってぇ!)
「遠慮すんなーー!」 (←下克上に逆上)
またある時は、夫にも誘いをかけてみた。
「ねー、一緒にお風呂に入ってくんない?」 (←どうだ、喜べ)
「できれば、ばーさんも一緒にどぉ?」 (←これが悪かったか?)
「・・・・」 (←夫、黙して語らず)
「困ってんのよねー」 (←正直)
「行って一緒に入ってあげればいいじゃん、俺は辞退する・・・」 (←この臆病モンがぁ!)
こんなわけで、あまり自信のない体を武器に弟を誘ってもダメ・・・
弟の女装計画なんかも面々と語り、強く希望したが軽くいなされる。
夫にいたっては当初から笑うばかりで話になりません!(←多分、面白がっている)
そして・・・とうとう今夜、風呂完成の報告がきた!
うまい話で母上の姉上が泊まりながら遊びに来てくれると言う。
「あら、それはよかったわね♪ ぜひ一緒に入っていただけば?」 (←マダムしてやったり♪)
だが・・・何を血迷ったか母上!
「いや、あーたが来るまで風呂には入らんでおくよ。ねーさんにもそう伝えるね♡ 」
はぁ~? はぁ~? なーに言ってるの、ばーさん!
「いいから、おばさんと一緒に入って練習しなよ!」 (←語気強し)
「いいの、いいの・・・ねーさんにも○○が来たらみんなで入ろうと言っとくよ♡ 」
はぁ~? はぁ~? はぁ~?
どうやら、すこぶる元気になったばーさんはだね・・・
1番風呂を娘と一緒に入ると固く決意しているらしい。
全然怖がってない、母上の姉上のヨーダのようなおばさんを説得して
マダムの帰省を待つと言うのだ。(←ヨーダになると怖いもの無し)
もしかして・・・マダムが1番風呂をご希望してると勘違いしてる?
なんたることだ!
元気ばーさんとヨーダの2人でマダムの帰りを待つなんて・・・トホホ。
少しは察しろよ! ワタシはホントは怖いんだって!
お風呂になんて入りたくないんだよ!
この話・・・夫と弟に伝えました。
両者、大爆笑です。。。
はい、親不孝な娘なので未だに怖いのです。
こんな形の親孝行なんてしたくありません。
別の形でなんでもします、許して~でも許されぬらしい。
こんなわけで、土曜日から海外出張へ行く夫が帰りましたら
ワタクシは「いけにえ」になりに帰省いたします。(←多分、来週の中旬)
うーん、誰か一緒にお風呂に入ってくんない?
5人は楽々入れるお風呂だよ~~ (T△T) アウアウ~
by meimill
| 2006-12-14 23:59
| 雑記